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    むし歯とは? 
                                  この章の内容
                                    むし歯の発生
                                            脱灰した穴がむし歯
                                             歯垢で脱灰した実際の写真
                                             
むし歯の特徴
       
                                        むし歯は悪化する例の写真
                                               むし歯は歯を抜く大きな原因
                                               むし歯は生涯続く病気
                                               むしろ、永久歯は12歳以降で深刻化
                                               無視できない高齢者の根面のむし歯

■ むし歯の発生(クリック)

■ 歯の表面のCやリン酸が外に飛び出した穴がむし歯の始まり

 主にCaやリン酸でできている歯の表面をエナメル質といい、人体の中で一番硬い組織です。

 この
弱点は酸に弱いことです。ある一定濃度(pH5.5)以上の酸に出会うとCaやリン酸が外に飛び出てしまいます。このことを「脱灰」といって、飛び出て穴のままになった状態がむし歯です。
 しかし、「脱灰」は初期の段階では
「フッ化物」や「中性の唾液」の働きにより修復が可能です

歯垢(プラーク)が歯の表面につき脱灰した実際の例
厚い歯垢で埋まった前歯 染め出し液で
赤く染め出された歯垢
歯ブラシで歯垢を取ると
上の前歯の歯頸部が脱灰し白く見える

■ 
むし歯の特徴

 ●むし歯は悪化する病気 (同一人の実際の例)

小学4年 時


小学5年 時


小学6年 時


中学1年 時





むし歯の特徴は、治療しないで放置するとどんどん悪化する病気だということです。
 左の図は小学校4年から中1年までの3年間治療勧告にもかかわらず放置した様子です。このようにむし歯が進行すると悲惨な状態になるのです。
 しかも、一旦治療した歯は元に戻ることはなく治療を繰り返えす運命にあります。



















 (この写真は年1回の健診と指導時に撮っていたものを数年後に整理していくうちに判明したものであり、偶然記録され残された貴重なものです。 H大学A教室提供)

 ● むし歯は歯を抜く大きな原因
        
「むし歯」「歯周病」「歯折」で歯を抜く原因の86%を占めます。
2005年 8020財団  
高齢者の根面のむし歯に破折

 
         全国2001の歯科診療所の抜歯症例を調査
   
             抜歯症例数9,350(患者数7,499名)   
        
? ●むし歯は子供だけではなく一生続く病気です

 これまで12歳のDMFT指数(一人当たりのむし歯経験歯数)でむし歯の増減を比較していました。

 しかし、厚労省の実態調査では、左図のように生涯むし歯は発生し増加することを示しています。35歳で15本を越え増え続けています。また喪失する歯の数も増加します。

 

 ●むしろ、12歳以降で永久歯のむし歯が深刻化

 乳歯は2歳まで、永久歯は12歳までに口腔内に出てきます。
 出たての歯は歯の表面のエナメル質が完成していないので酸に侵されむし歯になりやすく、この時期に始まったむし歯が後に大きくなると考えられています。
 近年、12歳以降の中学生、高校生の時期にむし歯が顕在化し、小学時代からの歯質強化が要求されます。
 WHOは「12歳でむし歯がないことは、生涯にわたってむし歯がないことを意味しない」と2003年テクニカルレポートで述べています。


 ●無視できない高齢者の根面のむし歯


 高齢者は歯茎の退縮によりエナメル質よりさらに酸に弱いセメント質が露出しやすくなります。
高齢者に多い根面のむし歯は歯の破折を起こし、抜歯の原因になります。

    
    歯茎が露出した高齢者の歯

(アメリカ歯科医師会)