NEWS

Q & A





イベント・研修会




















   

平成20年度第2回(第64回)会員研修会報告

   「ここだったら行きたい!ここで働くのは楽しい♪
                    〜予防をスタンダードに〜」

 北海道子供の歯を守る会、社)岩見沢歯科医師会主催

平成20118日 ホテルサンプラザ(岩見沢市)

講師:築山 雄次 先生 福岡市 つきやま歯科医院 院長

司会:樋口 俊夫 先生 北海道子供の歯を守る会

平成20年度第2回会員研修会では、「予防の達人、ヘルスプロモーションの雄」としてご活躍の築山先生をお招きいたしました。築山先生はヘルスプロモーションについて、診療室と事業所に分けて様々な理論と実践例を示されながらわかりやすく講演していただきました。

 講演は、以下の要素から構成されており、@〜Bの順にお話しされました。

@「健康ってなん?

マズローという学者は、仕事、心理、愛、芸術を人の生きていく上での目的価値とし、健康とお金は手段価値と位置づけているそうです。そのようなことから、築山先生は「健康は目的ではなく、自分がなりたいこと、したいことを成就するための手段であり、主観的な健康観を重要視すべきである。」とおっしゃっていました。また、ヘルスプロモーションのゴールは健康ではなく、QOLであり、健康はそのための手段であるというお話をされていました。

A「ヘルスプロモーションってなん?」

 築山先生はヘルスプロモーションのプロセスを、「住民自身がゴールであるQOLに向かって人生という長い坂道をHealth(健康)号という自転車を使って登っていく」という図を用いてご説明されていました。われわれ専門家はその支援をしていくというお話です。臨床現場においては、患者さんの主観をよく聞いてあげることが重要であるとのことでした。また、それを実践することで「こんなに聞いてもらったのは初めてです!」と患者が感激し、担当の歯科衛生士がとても信頼されたとのことでした。実は、患者さんは自分の虫歯がガンではないかと心配来院されていたようです。そして、患者さんのお話をよく聞いてあげることで自らの気付きを促すことが重要であるとのことでした。「ここで働くのは楽しい」の集大成は「帰っていく患者さんの笑顔」であり、「自分が必要とされる、役に立つ仕事って素晴らしい」と思うことであるようです。

B「ミラーを置いて外に出よう‐産業歯科の取組み‐」

ある造船所での職域におけるヘルスプロモーションについてのお話でした。築山先生らは事業所において、集団を対象にするのではなく部署単位でターゲットを決めて少人数に対して保健指導を行い、その結果、医療費の削減を達成したという報告でした。これは日本ではきわめてまれな事例であり、グループ学習が効果的であることが理解できました。そしてこのモデルは他の保健事業にもつながると思われ、とても大きな示唆をいただくことができました。

最後に築山先生は、ヘルスプロモーションにおいて一番必要なのは、高い志であるとおっしゃっていました。

悪天候の中、180人を超える参加者が集まり、熱心に耳を傾ける会場の雰囲気から、北海道における今後のクリニカルヘルスプロモーションの発展を期待させる講演会でした。

                              企画研修部 角舘 直樹

2
008年
7月6日(日)1316
北海道歯科医師会館

会員研修会  凄く暑い日に凄く熱い講演
「食育」のススメ〜心と体の健全な発育のために〜

ボランティア食と環境教育アドバイザー 
中尾卓嗣先生


平成20年7月6日の北海道子供の歯を守る会会員研修会では、「
食育」をテーマとしてボランティア食と環境教育アドバイザー
である中尾先生をお招きいたしました。講師の中尾先生は、

間は、自然界の動物と同様に、生態系の一部であり、自然を無
視して生きていくことはできない
、ということを、食を通じた
様々な事例・具体例を示されながら語ってくださいました。以
下に要旨を示します。

・玄米一粒の重さを想像できますか?このようなことでも、子
供には、答えをただ与えるだけではなく、
自ら考させること
大切なのです。

・子供たちの集団遊びが減少し、遊びの中にある社会勉強の側
面を学ぶ機会が失われてきています。このような食や起床時間
、交友関係といった生活スタイルの急激な変化が健康にもたら
す影響は、決して限定的なものではなく、現在の子供たちは親
より体格は立派でも身体能力は劣ってきています。

・肉食動物や草食動物、魚食動物などの糞からわかりますよう
に、食性と歯には深い関係があります。
人間は歯種(前歯・犬
歯・臼歯)のバランスから、野菜と穀物中心の生活が基本
なの
です。コンビニ弁当中心の食生活は、確かに便利ですが、野菜
の摂取量が足りないのです。

・子供が好むおやつは、
味が濃く、柔らかく、脂肪分量の多い
という特徴
があります。子供が脂肪分を好むのは、動物として
高カロリーな栄養源に引きつけられていることの現れですが、
このような脂肪摂取過多は倹約遺伝子を持つ日本人には、内蔵
脂肪の堆積をもたらします。インスタントでもよいからダシの
香り中心の食生活(和食)を刷り込みましょう。

・アパレルショップにあるようなマネキンは日本人の平均的体
型とは差があり、マネキンの体型を目指すと、栄養失調となり
ます。ミロのヴィーナスでさえ、身長160cmとするとウエスト
は73cmです。母親の栄養失調は、子供の胎内での発育不全を通
じて一生の健康に影響をもたらします。マネキンを目指すダイ
エットは、やめましょう。

・ピーマンに入っている白い種。これは芽を吹くことはできま
せん。なぜでしょうか?ピーマンは成熟を迎えると赤く実りま
す(パプリカじゃありませんよ)。でもこれが店頭に並ぶこと
はありません。なぜでしょうか?ピーマンは種を成熟させるま
えに収穫されるからです。ピーマンは苦く子供に嫌われますが
、なぜ芽を吹かないのか、収穫されずに成熟した赤いピーマン
の存在と比較させながら考えさせると、子供たちはピーマンの
苦みを忘れピーマンを口にするようになります。食べ物はただ
大切にしなさいというのではなく、
なぜ大切なのかを子供たち
自身に考えさせる機会を与える
ことが大切なのです。

・旬の野菜は、おいしい、たくさんとれる、安い、栄養価が高
いといったさまざまな利点がありますが、現在の気候変動をふ
まえると生産に必要なエネルギーが少ないというメリットがあ
ります。

・法隆寺は、斑鳩の森でとれた木で建築されています。寺の南
側の木には、南斜面の木を、生えていたときと同じ方向に向け
て利用しているそうです。そうすることで、木を長持ちさせる
のだそうです。これは建築における地産地消と呼ぶこともでき
るでしょう。

食における地産地消は、土地でとれたものをその土地で食す
ることで、新鮮で、栄養価が損失の少ない状態でいただくこと
ができます。またそれだけではなく、環境への負荷も少ない(
フード・マイレージ=食品の輸送距離が小さい)というメリッ
トがあります。

・子供は、
家族の食べるものを見てどの食べ物が安全なのかを
学びます
。この繰り返しが食生活・食文化として定着してきて
いるのです。

・子供には、
運動と我慢をさせて、ソクラテスが「最上のソー
ス」と呼ぶ空腹を覚えさせた上で食事を与えることで「我慢の
後には褒美がある」という躾の原点を身につけさせることがで
きるのです。

・電気工学の基礎を作ったファラデーは「この試験管にある一
滴の液体の成分は、科学的に分析すればただ少量の水分と塩分
であるかもしれない。しかし、この一滴の液体は、科学では分
析できない尊い深い愛情のこもった母の涙である。そのことが
わからなければ、この液体のことがわかったとは言えない」と
いうような言葉で、
心で見る価値の大切さを表現しました。

 日本人全員が一粒のご飯を残すと、0.02gx1.3億=2.6t=30kg
の米袋87袋分の残飯となります。
現在地球では8億人が飢餓に
苦しみ、5秒に1人、飢餓のため失われる子供の命
があります。


尾先生は、遠路はるばる和歌山より、7日からの洞爺湖サミ
ットもあり交通機関の混雑するなか、高級作務衣を身にまとい
来道され、前日の夜より食育にとどまらず、生活スタイルや子
供の環境について、さまざまな想いを語られ、帰っていきまし
た。折しも7月の5日6日は最高気温が30度31度と真夏日の熱気
に包まれた札幌ですが、多数の参加者を前に、先生も負けじと
熱い想いをぶつけられたのではないかと思います。





  26()14:40〜16:45
             
 
守る会・道民公開講座開催される
        子供の笑顔を守ろうー8020は子供の笑顔から                                                   
 
札幌アスペンホテルで開催、 8020(80歳で20本以上歯を残す)を、達成するためには、小児期からの予防が大切です。
一生涯健康で、良く食べ、良く噛み、笑顔で生活するための効果的な方法をご紹介いただきました。

講師と演題は
    子供とむし歯と不正咬合の予防 北海道子供の歯を守る会理事 丹下 貴司先生
    青年期以降のむし歯と歯周病        岡山大学教授 森田  学先生         
                 パネルデスカション
       「子供の笑顔を守り、8020を達成するためには」

               コーデネーター 北海道歯科医師会常務理事 藤川隆義先生

   
主催:北海道子供の歯を守る会
   後援:北海道・北海道歯科医師会・札幌歯科医師会・北海道歯科衛生士会


2
008年
2月23日(土)16:3018:30

平成19年度 第63
 守る会
研修会

人はなぜ虫歯や病気になるのか
〜健康の社会的決定要因の視点から考える〜
講師;北海道子どもの歯を守る会理事 南出 保先生

座長;北海道医療大学歯学部教授 
千葉 逸朗先生

開催場所 ;北海道歯科医師会館 4

 健康と環境の関係については、疫学の祖ヒポクラテスによる指摘以来、社会改革者や医学者により何度となく強調されてきました。テキスト ボックス: 健康づくりには、健康づくりと生活様式/生活環境の改善とを、一元化した発想が必要である。健康づくりは、人々と環境との仲介的戦略を採用し、また健全な未来に向けて、個人の選択と社会的義務を統合する。(WHO, 1984)保健機関としては、1974年のカナダ保健省はラロンド・レポートで環境の重要性を認めると、1979年にはアメリカ保健教育福祉省からラロンド・レポートを追認するヘルシー・ピープルが公開され、健康と環境の関係を統合する概念の整理が待たれることとなりました。これらの期待から、1984年世界保健機関は、環境と健康との関連を認め、また公衆衛生の一大ジレンマである個人の選択と社会的義務を統合する手法として、環境の改善と、環境を介した生活様式の改善を健康づくりの基本的精神としてまとめ、1986年には、健康づくりのためのオタワ憲章が採択され、これらの指針から1998年には環境要因のなかでも社会的要因の重要性を明らかとする、健康の社会的決定要因という概念が整理されました。

 健康の社会的決定要因からは、以下のような保健プログラムが導かれることが明らかとなっています。保健教育の効果は限定的であり、そこから生じる無力感と犠牲者非難を考慮すること;さまざまな病気に影響を与える要因を疾病別に管理するではなく健康づくりに一元化すること;健康を個人単位で考えるのは効果的ではないこと;健康格差へのとりくみとは、健康の社会的決定要因へのとりくみに他ならないこと;下流での救命から上流の改善へ;健康的な選択を、よりやさしい選択に!

 質疑応答では、日本では専門職であっても寿命の短い職業もある、効果的な保健教育は集団の健康に寄与するという研究も出てきている、といった意見もありましたが、健康の社会的決定要因とは、錯覚やバイアスではなく、存在すると仮定した方が、合理的にさまざまな資料を読み解けることを認めるという点につきましては、ある程度の合意が獲得されたのではないかと、演者としてはそのように期待しています。

当日の資料は下記をチエックして下さい。
<ahref=http://www.geocities.jp/newpublichealthmovement/20080223determinants.ppt>研修会資料</a>

健康の社会的決定要因(Social determinants of health

人の健康は,個人の生物医学的要因や行動だけでなく,さまざまな社会環境の影響を受けている

(Dahlgren G, and Whitehead M in the Acheson Report ,1998)



 11月3日()13:0014:30

平成19年度
北海道子供の歯を守る会研修会は盛会裏に終了いたしました。以下概要

ここまで来た! 学校歯科保健最前線
〜学校におけるフッ化物洗口の未来を徹底討論〜

 北海道においても未曾有の少子社会を迎える中、子どもたちの口の中を守る学校歯科保健が果たす役割は、ますます高まってきています。学校におけるフッ化物洗口については、積極的な働きかけが難しい状況が続いてきました。
 このため、今回の研修では、学校歯科保健事業の第一線でご活躍されている専門家の方々をパネリストとしてお招きし、学校におけるフッ化物洗口についてディスカッションする研修会を開催しました。 学校歯科保健に関わっている幅広いご意見をいただきました。

 開催日時  平成19

 開催場所  北海道歯科医師会館 札幌市中央区北1条東9丁目11番地

  催 : 北海道子どもの歯を守る会  
  援 : 社)北海道歯科医師会、社)北海道歯科衛生士会

開催内容

*基調講演  北海道大学大学院歯学研究科教授 森田 学先生

「健康格差を減らすためのフッ化物洗口」

 地域・家庭の社会経済的な環境の違いが、う蝕の発生を左右する。この社会経済的な環境の違いを乗り越えて、う蝕の発生を少しでも予防し健康格差を縮める方向に働くのが、学校におけるフッ化物洗口であろう。12歳児の一人平均う蝕経験歯数を都道府県別に比較すると、北海道は「多い方から数えて2番目」であることからも、フッ化物を利用したう蝕予防を学校で実行することを考えてもよいのではないだろうか。一方で、学校でのフッ化物洗口に対するネガティブな意見もあり、学校現場でも混乱しているのではないかと推察する。学校歯科医として、その混乱をどのように収拾するのかも大切な責務であろう。

事例報告

「登別市での小学校におけるフッ化物洗口事業について」

   登別市教育委員会学校教育グループ総括主幹 内藤 繁 先生
 

「千歳市での保育園、保育所におけるフッ化物洗口事業について」

      元千歳市役所健康推進課健康指導係 瀧川 裕子先生

 パネルディスカッション

学校におけるフッ化物洗口を徹底討論しました。

パネリスト

森田 学先生 (北海道大学大学院歯学研究科 教授)

内藤 繁先生 (登別市教育委員会 学校教育グループ総括主幹)

瀧川 裕子先生(元千歳市役所 健康推進課健康推進係 歯科衛生士)

秋野 憲一先生(北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主任技師)

大川 晋一先生(札幌歯科医師会学校歯科医会 常任理事)

コーディネーター

藤川 隆義先生(北海道歯科医師会 常務理事)


630日(土)16:3018:50

       超満員の200名が熱心に討論

  
          

 北海道においても未曾有の少子社会を迎える中、子育て支援における母子保健の重要性は年々高まってきています。子ども達が健やかに成長、発育できることは、誰もが共通した願いです。
 母子歯科保健領域においても、従来からむし歯予防のための乳幼児歯科健診、歯科保健指導等が取り組まれてきたところですが、近年の母子保健領域においては、母乳育児への考え方の変化や子ども達の食生活を見直す食育の推進等、母子歯科保健指導といえども、歯科領域の考えだけでは適切な指導ができない状況となっています。

 このため、今回の研修では、母子保健対策の第一線でご活躍されている小児科医、保健師、栄養士、歯科医師から、各職種の専門家の方々をパネリストとしてお招きし、関係職種で見解が若干異なる事例が報告されている母乳、指しゃぶり、清涼飲料水等をディスカッションをテーマとし、母子歯科保健に関わる幅広い関係職種を対象とした研修を下記のとおり開催しました。

母子歯科保健関係職種の歯科医師、歯科衛生士、保健師、栄養士、学生が多数参加しました。


   「今だから問う!母子歯科保健指導最前線

    〜指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論〜」

 パネリスト

・「母乳はむし歯の原因か? 清涼飲料水はなぜむし歯の原因となるか?」

  北海道大学大学院歯学研究科 講師 兼平

・「指しゃぶり、おしゃぶりが咬合に及ぼす影響」

  北海道倶知安保健所 主任技師 丹下 貴司

・「母子保健指導の実際」

講師 ながの小児科 院長 長野 省五

・「授乳・離乳の支援ガイド」について

  北海道岩見沢保健所 主任保健師 弓野 壽子

「乳首から固形食まで〜子ども達の食育を考える」

北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主査(健康増進)千葉 昌樹

 パネルディスカッション

 ・〜指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論〜

座長 北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主任技師 秋野 憲一

 

   場所   北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目 )

     主 催  北海道子供の歯を守る会

   後 援  北海道 ()北海道歯科医師会 ()北海道歯科衛生士会
    

                 

                                             

 

4月21日(土)  平成19年度 道民公開講座開催されました。

              テーマ  効果的なむし歯と口臭の予防
          
        
北海道大学大学院歯学研究科講師 兼平  孝 先生(60分)
          
        
北海道子供の歯を守る会副会長   葭内 顕史先生(40分)
 
雨模様の中 多くの市民が聴講しました。まず、兼平先生が大変詳しくかつユーモアを交えて市民に関心が高い「口臭につい」て講演し、葭内先生「WHO=世界保健機関の奨めるむし歯予防法について」スライドと秋田テレビと日本テレビが製作した映像を交えて講演しました。終了後会場からの「なぜ日本でフロリデーションがすすまないのか」という質問に対して「未だ正しい情報が伝えられていないためではないか」と講師から回答がありました。
 また、希望者は口臭測定、フッ化物がアメリカのフロリデーション実施濃度とほぼ近い1.3ppm(1.3ピーピーエムとは1トンの水に1.3g)が入った
「比田の湯」という市販ペットボトルの飲料水を飲む体験をすることが出来ました。

 日時 平成19年4月21日(土)午後2時30分〜4時30分
 場所 札幌市男女共同参画センター 大ホール
(札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ3F)
札幌駅北口真正面 徒歩2分で便利でした。
                                   


 4月21日
 第24回 定時総会が開催されました。
 
堅田進会長の挨拶、藤川北海道歯科医師会常務理事、鈴木北海道歯科衛生士会会長の来賓祝辞の後、今村議長のもと、総会が開かれ平成18年度事業報告・決算報告・監査報告、平成19年度事業案・予算案が満場一致で可決されました。

  日時 平成19年 4月21日(土)午後4時30分〜5時
 場所 札幌市男女共同参画センター 大ホール(札幌市北区北8条西3丁目
 札幌エルプラザ3F)




2007年2月24日第59回会員研修会 瀧口 徹先生講演する!
 瀧口 徹先生に遠路スリランカから来ていただき、以下の項目について、ご講演いただきました。難しい問題を大変懇切丁寧に作製されたスライドで面白い話の展開をされ、豊富な経験と科学的なデーターに基くご説明をいただきました。
 会員はもとより、
新鮮な論理展開と内容に大変感銘を受けました。受講して得した!!

瀧口先生ご略歴: JICA専門家 兼 スリランカ保健省政策顧問、
元厚生労働省歯科保健課長、元厚生労働省歯科医療管理官、元東京医科歯科大学教授

   演題 日本の歯科保健の未来を決めるもの
     
 1)健康増進法による健康日本21運動の展開
     2)8020運動関連予算の効果
日時 平成19年2月24日(土)午後4時40分〜6時50分
場所 北海道歯科医師会館 2階(札幌市中央区北1条東9丁目)
講師 元厚生労働省歯科保健課長、元東京医科歯科大学教授 
  JICA専門家、スリランカ保健省政策顧問 瀧口 徹 先生
 講演概要 1.日本の歯科保健の未来を決める7つの要因

 1)健康増進法による健康日本21運動の展開
 2)8020運動関連予算の効果
 3)8020推進財団の機能
 4)介護保険に対応した歯科保健・医療の確立
 5)自治体におけるフッ化物利用に関する動向
   水道水フッ化物添加(Fluoridation)、
   フッ化物洗口法(FMR)等
 6)厚生労働科学研究等の進展
   歯・口腔の機能と全身健康状態との関連、
   う蝕、歯周疾患等の新たな診断技術の開発等
 7)歯科保険の研究・研修に関する厚生労働省研究機関
   (国立保健医療科学院口腔保健部など)の機能等

2.フッ化物利用の動向と課題

 1)フッ化物洗口法
  (1)厚生労働省局長通知に至るまで
  (2)フッ化物洗口普及の課題

 2)フルオリデーション
  (1)厚生労働省の期待できる役割は何か
  (2)フルオリデーション普及の課題

3.国際貢献

                                                     

2007年2月27日(火) 11時3656分  NHK 「ほっからんど北海道」に川原副会長出演

 去る227日にNHK「ほっからんど北海道」で放映された北海道歯科医師会の川原副会長と村上アナウンサーとの対談「フッ素でむし歯予防」の概要を皆様にご紹介します。

 

:NHK「ほっからんど北海道」・「フッ素でむし歯予防」で

北海道歯科医師会と当会副会長の川原敏幸先生が村上アナと対談

アナ「多くの方が歯磨きをしているにもかかわらずむし歯にかかる人は減りません。むし歯にならない為のフッ素の利用について川原先生お聞きかせ下さい。」

川原「学童の8割が持っているむし歯を予防しょうとすると小さい時から予防をしつづけなければなりません。しかし、歯磨きや砂糖の摂取制限だけではむし歯が減らないということが分かってきています。利用の仕方によって効果に違いがありますが、むし歯を減らすにはフッ素を利用することが世界的に標準的な考え方なのです。」

アナ「ところでフッ素ってどのようなものなのですか。」

川原「何も特別なものではありません。水や海、土の中にも食べ物にもいっぱい含まれていまして、私たちの体の中にもあります。しかし、むし歯予防には足りません。」

アナ「そのフッ素が何故むし歯予防に効果的なのですか。」

川原3つの作用がありまして、一つは、再石灰化を促進する(酸によって溶かされた歯の表面を修復する)、歯の質を強化し酸に溶かされにくくするもう一つは、むし歯菌が酸を作るときに必要な酵素の作用を抑制することです。」

アナ「それではフッ素をどのように使っていけば良いのでしょうか。」

川原「フッ素入り歯磨剤など家庭で利用する方法。保育園、幼稚園や学校で実施するフッ化物洗口法など地域で利用する方法。フッ素塗布などの歯科医院や保健所などの専門機関で利用する方法3つの方法があります。」

アナ「学童の8割がむし歯ということは小さい頃からのむし歯予防が必要なのですね。」

川原「永久歯対策として4歳から13歳までするフッ化物洗口法(うがい)は、毎日やる方法と週1回の方法があり、1分間のブクブクうがいで5060%むし歯が予防出来ます。家庭では継続が難しいので、登別市とか伊達市のように学校での集団実施が望ましいのです。」

アナ「確かに集団の施設でやってくれると忘れなくていいですね。」

川原「学校集団を利用することによって、むし歯を予防する意識が違う子供たち全員が恩恵を受け全員が救われる素晴らしい方法だと思います。」

アナ「フッ素塗布を歯科医院や保健所で塗ってもらえるのですか。」

川原「「フッ素塗布は年間3から4回くらい塗ってもらえます。また、フッ素入り歯磨剤を使用した後は効果を洗い流さないためにすすぎうがいを2回位にしていただきたい。」

アナ「フッ素は、大人にも有効であるということですから、子供と一緒に私もフッ素でむし歯予防をしてみたいと思います。ありがとうございました。」


                                                       


2006年9月30日平成18年度 第2回会員研修会 松本千明先生

  平成18年度第2回会員研修会が平成18年9月30日(土)北海道歯科医師会館にて、講師に松本千明先生をお迎えして「健康に関する行動変容の考え方と現場への応用と題して行われました。

 松本先生は札幌医大卒業後10年間内科医として臨床を経験したあと、生活習慣病、特に高血圧や糖尿病の患者さんがなかなか日常生活を改善することが出来ず、症状が悪化する症例を多く経験され心を痛めていたそうです。
 どうやったら人は健康になろうとする行動をとりやすくなるのかを勉強すべく一念発起しアメリカ ミシガン大学で健康行動理論を学ばれてきました。
たくさんの理論の中から主に7つの理論を説明していただきました。

 1.健康信念モデル(ヘルス・ビリーフ・モデル)
 
2.自己効力感(セルフ・エフィカシー)
 3.変化のステージモデル
 
4.計画的行動理論
 5.ストレスとコーピング
 6.ソーシャルサポート(社会的支援)
 7.コントロール所在

 7つの理論をまとめると人が「健康によい行動を行う」ためには

1.そうすることが本当によいと思っていて 
2.それをうまくやれる自信があって
3.健康面ではこのままでは
まずいと思っていて 
4.それをする上での妨げが少なく
5.
ストレスとうまく付き合っていて
6.家族や友人からのサポートがあり 
7.健康は自分の
努力で決まると思う 

 そんな時に人は健康になろうとする可能性が高くなるということです。
 先生がこの理論を無理なく覚えて現場に応用するために考えられた
「よい自信、まずい妨げ、ストレスに、
             サポート受けて、努力のステージ」


 このフレーズを基に具体的に中学生でむし歯の多い子を例にどのような働きかけが有効か詳細に解説して頂きました。会場からはたくさんの質問が寄せられ、活発な議論がなされました。

 松本先生からはこの理論だけで簡単に人が変われるわけではないというお話がありましたが、健康行動に関して筋道を立てて考えられるようになった気がします。  (企画研修部 樋口俊夫)


講師略歴:
 平成元年   札幌医科大学医学部卒業
 平成元〜3年 札幌徳洲会病院勤務
 平成3〜8年 自治医科大学内分泌代謝科勤務
 平成8〜11年 徳田病院内科外来非常勤勤務
 平成11年  大阪府立看護大学医療技術短期大学臨床栄養学科卒業
 平成13年  ミシガン大学公衆衛生大学院健康行動健康教育科修士課程終了

現在はフリーにて、医療と保健の現場に健康行動理論とソーシャル・マーケッテング
を紹介する講演を中心に活動中

著  書
● 保健スタッフのためのソーシャル・マーケッテングの基礎
● 医療・保健スタッフのための 健康行動理論の基礎
● 医療・保健スタッフのための 健康行動理論の実践編
● 当直医のための救急マニュアルー救急処置編
● GO-WENT-GONE―ミシガン見聞録

                                                                



2006年6月17日平成18年度 第1回会員研修会 八若保孝教授


 本年度第1回会員研修会が札幌市男女共同参画センター(札幌エルプラザ)にて北海道大学大学院歯学研究科口腔機能学講座小児・障害者歯科学教室の八若保孝教授を講師に迎え 「私の考える小児・障害者歯科臨床におけるう蝕予防と題して開催されました。

 この中で、八若先生は北海道大学病院歯科診療センターにおける小
児歯科、障害者歯科外来における主訴・処置内容分析から、近年はう
蝕予防処置や定期管理を希望される割合が増加し
ていることに触れ、
小児のみならず障害者においてもう蝕予防が重要であり、そのために
はフッ化物応用が必須であることを強調されました。
 また、北海道大学で積極的に研究されているグラスアイオノマーセメ
ントについても解説され、フッ素徐放性やフッ素リチャージ効果の利点
からグラスアイオノイマーセメントがシーラント材や充填材として非常に
有用である
ことを解説され、明日からの臨床からすぐに役立つ情報にと
ても勉強になりました。



 
                           *サイトマップで全内容が確認できます